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医師の海外派遣〜国境なき医師団について〜

医師の選択肢の一つに、海外や発展途上国で働くというものがあります。
転職に迷っている先生方、医療の知識や技術を利用し、国際協力を行う海外派遣の道はいかがでしょうか?
今回は、医師の海外派遣をテーマに、給与や仕事内容、また、働く際に必要な免許などについてお話ししたいと思います。

医師が海外派遣で働くには?

海外派遣での働き方の一つに「国境なき医師団」というものがあります。
国境なき医師団とは、1971年にフランスの医師とジャーナリストのグループによって創設された非政府組織(NGO)です。

 

主な仕事内容は、世界中の戦争や自然災害などにより、十分な医療を受けられずいる人々を助けることです。

 

主な活動地域は発展途上国と呼ばれる、アフリカやアジア、南米などの地域の諸国です。
戦争や自然災害で大きな被害が発生した場合、迅速に現地に向かい医療活動を行うことが、国境なき医師団の特徴です。

 

給料に関しては、国境なき医師団への参加機関によって異なります。
初めて参加する場合は職種によらず、毎月153,106円が日本の口座に振り込まれます。

 

参加機関が1年を超えると昇給していきます。
よって、参加機関が長い人ほど給料が高くなるという仕組みです。

 

派遣先までの往復航空運賃および国内交通費、ビザなどの取得費用、その他派遣に伴う必要書類費用、予防接種費用、健康診断費用、必要書類費用、派遣前後に行われる打ち合わせに伴う宿泊費用や諸経費などは支給されます。
また、派遣先によって異なりますが、現地での食費や生活費として現地で日当が支払われます。
主に現地では、日当の60%〜70%は食費として共同資金に費やす医師が多いそうです。

 

現地での住居は、賃貸住宅が提供され、チームメンバーとの共同生活になります。
原則的には個室が用意されておりますが、人数や施設の状況に応じて相部屋となる場合もあります。

 

現地での怪我や病気については、社会保険で厚生年金、全国健康保険協会、雇用保険に加入していただく必要があります。

 

医療保険は、派遣先での病気、怪我の治療費、治療のための緊急帰国に伴う経費、死亡や後遺障害に対する保障が適応されます。

 

国境なき医師団の活動はボランティアの意味合いが強いため、高額な給料をもらうことはできず、国内で働く医師に比べると圧倒的に給料が低いと言えるでしょう。

 

これは、国境なき医師団の活動資金が民間からの寄付によってそのほとんどをまかなっており、資金の独立性と透明性を保ち、どんな権力からの影響も受けないようにし、自らの決定で必要な場所へ援助を行うことを目的としているためなのです。

 

勤務時間に関しては、プログラムと時期によって大きく異なり、緊急事態においては職務が多忙となり、長時間の労働となる場合もありますが、通常は必要な休憩や休養のための時間を確保しています。

 

具体的な状況や仕事内容

国境なき医師団は独自の調査に基づいて、医療、人道援助を行う必要があると判断した場合に活動プロジェクトが立ち上げられます。
ここからは、活動プロジェクトが立ち上げられる状況を上げていきたいと思います。

 

・紛争
現在でも世界各地で紛争が繰り返され多くの国民が避難し、その度に難民・国内避難民のキャンプの人口が増加しニーズが高まります。
この場合に、避難せずとどまった人々は治安悪化の影響で病院に行けず自宅からもキャンプからも離れている人は医療を受けることが難しいため、人道支援を行う必要があります。

 

・難民・国民避難民
政治や宗教、国籍や人種などの理由で自国にいると迫害をうける、もしくは迫害を受ける危険性がある場合には、現地の政府や団体、関係する機関などと連帯して難民・避難民キャンプにおいて診療を行うことがあります。

 

・自然災害
大規模な自然災害が起きた場合には、迅速な救命や治療などの様々な援助が必要とされ、状況と避難民のニーズを把握して救援活動を展開する必要があります。
これまでには、数十万人にも及ぶ死者が出た2010年のハイチ大地震、仮設診療所を寄贈した2011年の東日本大震災、2013年のフィリピンの巨大台風、2015年のネパール大地震などで援助活動を行っています。

 

・感染症の流行
HIV/エイズ、結核、マラリヤ、コレラ、はしか、髄膜炎などの感染症の流行に関しては、血液検査やワクチン接種、コンドームの配布や教育、啓蒙活動などの予防も行っています。

 

・顧みられない熱帯病
これまでは、シャーガス病、カラアザール、アフリカ睡眠病、などの主に寄生虫によって感染する病気についての治療、予防をしています。

 

これらの病気に対する治療薬には強い副作用があり、治療完治まで2か月以上かかります。よって、より安全で高確率で完治する医薬品の開発が必要であるが、現在は研究や開発がほとんど進んでいない状態です。

 

したがって、媒介する昆虫を発見した際に、携帯電話やモバイル端末を用いた通報システムが現在は開発されています。これは、媒介昆虫の駆除による感染の予防となることが期待されています。

 

・病院や薬がない地域
国境なき医師団の活動として派遣先で得ることのできたデータを基にし、調査報告書を定期的に発行しています。
これにより、新たな予防や今後の活動の改善につながるとともに、国際社会に対して情報を発信することで、更なる協力と理解を呼びかける提言にも力を入れています。

 

また、発展途上国における性暴力への対策も行っています。
被害にあった人々に対する外傷の治療や、性感染症を防止する治療や心理的、法的、社会的支援を提供しています。

 

・診察と治療
紛争地や自然災害の被災地では短期間に大勢の人患者が運ばれてくるケースがあり、数十人の外傷を受けた患者が一度に運ばれてくる場合も多くあります。
国境なき医師団では外科医、形成外科医、麻酔科は時間を問わず手術を行う場合もあります。
爆発に巻き込まれるなどで、重度のやけどや手足を失った人などに対しては、皮膚移植や再建手術、術後のリハビリも提供しています。

 

・病気の予防
世界保健機関が推奨している公衆衛生の中で、最も費用対効果の高いワクチン接種を受けることができず、病気で亡くなっている人は年間約150万人に及びます。
国境なき医師団では、予防接種率が低い国で基礎医療プログラムの一環として、5歳未満の子供に、はしか、黄熱病、髄膜炎、コレラなどのワクチンを実施しています。

 

・心理的・社会的な支援
紛争や暴力、性暴力などを体験したりすることは精神面に大きなダメージを与え、健康に支障をきたす場合があります、

 

・水と衛生
清潔な飲料水不足と欠如や衛生状態のよくない地域では、感染症などの病気の蔓延につながります。
井戸などの給水設備や簡易トイレの設置などの清潔な水の確保は緊急事態における衛生環境の改善に取り組むことも重要な役割です。

 

よってこのような人々に対して、早期に心理社会面の支援を提供し、長期間ではグループセッションなどでお互いの経験を語り合うなどをして、全体のストレスを解消したりする地域社会が独自の対処法を構築できることを目標として行っています。

 

このように、国境なき医師団の活動が行われる状況や、活動の内容は様々あります。
被災地によって、必要とされている治療や医師の専門性などが大きく異なるため、国境なき医師団の活動には多くの医師が必要とされています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、国境なき医師団を例に、海外派遣についてご紹介させていただきました。
国境なき医師団は、フランス語と英語が公用語として設定されているため、現場で様々な医療スタッフとこの二つの言語でコミュニケーションをとる必要があります。
留学経験や海外勤務の経験のある医師の方は大きなアドバンテージとなりますので、検討してみてはいかがでしょうか。

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