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救急車たらい回し問題について

救急車のたらい回し問題については、医師の皆様に限らず、医療従事者や医療や地域に関心のある方なら誰しも一度は聞いた事のある内容ではないでしょうか。
これほど医療・医学が発展した現代においても、救急車のたらい回しは依然として無くならない深刻な問題です。
今回は、救急車のたらい回し問題についてお話しします。

救急車のたらい回しとは?そしてその現状は?

救急車のたらい回しは、救急車の受け入れ先であるはずの病院の救急科やERが受け入れを断わる事です。
その理由は実にさまざまであり、そのせいで事態が複雑化しており、解決が難航しています。

 

産科・周産期科関連のたらい回しの事件

まず、先生方が思いつくたらい回しの事案として、有名なものが産科・周産期科関連のたらい回しの事件です。
今までに一度も病院を受診していない未受診妊婦が周産期を迎え、どうしてよいのか分からず救急要請をしたとしましょう。
未受診妊婦は、何らかの事情があって今まで病院に来ることができなかったのです。
そのため、費用を払えない、何か複雑な背景がある、などの様々な問題が想定されます。

 

こういった場合、救急科を有する病院であっても受け入れを断わることがあるのです。
費用が払えないリスクに加え、未受診妊婦は、適切な検査をしていないわけなのですので、何かしらの病原体を保持している可能性すらあるのです。
これは、病院に入院する他の患者やスタッフを危険にさらすことになり、取り返しのつかないことにすら成りかねません。

 

このようなリスクを総合的に考慮し、病院側は未受診妊婦の受け入れを断わるという決断に至る場合があるのです。
受け入れを断わられた救急車は、次の病院を探すほかありません。
もしも、その妊婦の容態が出産間近であったり、何かリスクを抱えた疾患を持っていたりした場合、病院に1回断られるだけで時間の大幅なロスになり、大いに命に関わり得るのです。

 

このように、未受診妊婦の例を考察してみましたが、救急車のたらい回しは深刻な問題であり、あってはならないことです。

 

未受診妊婦を例に挙げましたが、この他にも、研修医などの若手しかおらず手に負えない、ベッド数が足りない、手術などの患者の対応中で受けられる医師がいない、などの理由が主に挙がっております。

 

自分がもしもその救急車に乗る患者だと考えると、たらい回しの問題はぞっとしますよね。
患者さんは、救急車を呼べば何とかなる、自分を診てくれる医師のもとまで搬送してくれる、と信じているわけです。
それがそんな状況でたらい回しにあったとすると、怒りの感情すらわいてくるのも自然なことでしょう。

 

患者さんと医師側ひいては病院側は、信頼の上で成り立っています。
それは、外来の受け持ち患者さんに限った話ではありません。
いざというときに患者さんを受け入れられる病院の体制こそ、その地域の患者さんとの信頼関係につながるのです。

 

救急車のたらい回しの解決策は

では、救急車のたらい回しの問題を解決するために、医師の皆様や病院ができることはあるのでしょうか。

 

未受診である妊婦を減らすこと

未受診妊婦の例を再び考えてみましょう。
そもそも、この問題は患者が未受診であることが問題です。
未受診である妊婦を減らすことが、この問題の打開策やヒントになるのではないでしょうか。

 

市や区と協力し、妊娠の可能性のある女性の検診を周知したり、低所得者の場合の費用補助をしたりするなど、未受診妊婦自体を減らすことが大切です。
そして、妊娠を続けるにあたって社会的な問題を抱える妊婦の場合は、ソーシャルワーカーを付けるなどの対応をするなどすべきなのです。

 

このように、地域から未受診妊婦を減らす活動を、市などと協力して、地域全体で行うことで、未受診妊婦が減少し、その救急車のたらい回しは減少することが期待されるのです。

 

搬送を断わるのではなく、上級医に相談する

研修医しかおらず、救急車で重症患者が搬送されても受け入れることができない、という場合、その病院の救急システム自体に問題があります。
日中は指導医が複数いるのでこの問題が発生するとしたら、夜間の当直の時間帯でしょう。

 

当直制度は病院ごとに異なりますが、2年目の研修医くらいになると指導医がいなくても一人でファーストタッチを任されるようになることも多いです。
このこと自体は研修医の成長に必要なことであり、研修医にとっては良い修行の場となるのは事実です。
そして自分のキャパシティーの限界をきちんと把握し、自分では対応しきれない症例であると判断できる能力も大切です。

 

ですので、研修医だけで救急搬送の重症患者を対応し、研修医の能力が追い付かず、患者に適切な診察や治療ができず手遅れになってしまうのはもってのほかです。

 

この場合大切なことは、研修医が救急搬送の症例に対し、自分一人の今の能力では対応しきれないと思ったら、搬送を断わるのではなく、上級医に相談することです。
研修医が成長するために現場へどんどん出るのはとても大切なことですが、それはその研修医をフォローできる指導医・上級医の存在があってこそのものです。
ですので、研修医が救急車を断わってしまうのではなく、そうなった場合に上級医がフォローする仕組みや環境が、たらい回しの件数を減らすことにつながるのです。

 

病院自体がベッド数を増やす

また、病院側のベッド数が足りないからと言って救急車を断わってしまい、たらい回しが発生することもあります。
ベッド数の管理は医師だけの責任ではもちろんありません。
病院自体がベッド数を増やすことも一つの解決法でしょう。

 

また、地域の病院と消防が病院の空きベッド数をいつでも共有できるようなシステムを導入することも解決に繋がります。
病院の空きベッド数が把握できれば、救急車は迷わずどこの病院に搬送すればいいのか判断できます。
こうすることで、救急車側が病院に電話して受け入れを要請したけれども満床で断られた、それが何件も重なった、などといった事態は防げるのです。

 

このように、救急車のたらい回しと一言に言っても、その問題には複数の原因が潜んでおり、簡単に解決できるものでもありません。
医師だけ、救急車だけが必死にこの問題に取り組んだとしても解決には至らないでしょう。
病院、消防、研修医と上級医を含めた医師、コメディカル、ソーシャルワーカー、市や区などの自治体、そして地域全体が協力することで、初めて救急車たらい回しの問題の解決につながることでしょう。
医師の皆様もぜひ、この問題を人ごとだと思わず、この機会に一度考えてみてください。
きっと、先生方一人一人にもできる何かがあるはずです。

 

そして今一度、自分やその家族がたらい回しにあったと想像してみてください。
同じ人間として医療を受ける権利は平等であるはずです。
ベッド数が足りないから診察、治療できないというのは悲しく、憤りすら感じませんか。
ここまで医療・医学が発展した日本だからこそ、この救急車たらい回しの問題だけを放置するわけにはいかないのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、救急車のたらい回しという問題についてお話ししました。
この問題は21世紀になっても、まだまだ我が国の大きな医療問題の一つです。
たらい回しには様々な原因があり、解決に辿り着くためには様々な人の関わりが必要です。
医師の皆様の協力ももちろん必要です。
是非この機会に、このたらい回しの問題に一度向き合ってみてください。

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